アニメ『プラスティック・メモリーズ』感想
Androidは電気羊の夢を見るか?
アニメ『プラスティック・メモリーズ』
放送:2015年4月~(2015春アニメ)
話数:13話(1クール)
制作:動画工房
原作:林直孝
監督:藤原佳幸
売り上げランキング: 6,083
アニメ『プラスティック・メモリーズ』感想 ※ネタバレ注意
オリジナルアニメ『プラスティック・メモリーズ』略称『プラメモ』
人型ロボット(アンドロイド)「ギフティア」が実用化された近未来
ギフティアは人間と変わらない容姿や人格を持つアンドロイドで、人間の生活をサポートしている。
ギフティアには耐用年数があり、それを越えると記憶や人格が崩壊し「ワンダラー」となり暴走してしまうため、管理会社がギフティアを厳重に管理している。
ギフティアを製造・管理する会社「SAI社」に就職した主人公「水柿ツカサ」
ツカサは、耐用年数を迎えるギフティアを回収する部署「ターミナルサービス課」に配属され、寡黙で不器用な少女型ギフティア「アイラ」とパートナーを組み、ギフティア回収業務に携わることとなる。
ツカサは回収業務を通じてアイラと打ち解けていき恋心を抱くまでに至るが、アイラはギフティアの耐用年数が迫っている事を知ることとなる。
3話 「はじめてのパートナー」
プラスティック・メモリーズの謎の世界観が気になって夜も眠れない。
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年4月23日
ギフティアなる人間と全く見分けの付かないアンドロイドという設定は電気羊のレプリカントの設定と似ていてそういう目で見てしまうんだけど。ならば起こりうる社会問題が全く説明されてないのがもう気になって仕方がない。先が気になるのは製作者の意図通りだろうが。#プラスティックメモリーズ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年4月23日
ギフティアの設定は、フィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を踏襲した設定。ただ、取り巻く環境は真逆とまでは行かないまでも大きく違う。
少しずつ明らかになる謎というにはやり過ぎなのは、ギフティアと人間の明確な見分け方が3話時点で明らかになっていないこと!それが気になってストーリーに集中できない。#プラスティックメモリーズ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年4月23日
容姿でギフティアと人間の違いを見分ける方法が分からない。
完全に人間と同じ人格あるようだしロボット人権問題に発展しそうだし、服従命令の外れたロボットが反乱を起こす未来しか無い。その問題をどう解決するかは期待してはいけないんだと思う。#プラスティックメモリーズ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年4月23日
ここまで精巧に作られ、人格さえ持つアンドロイドが登場すると避けて通れないのがロボット人権問題。
暗殺教室クッソ面白いな。電波教師やプラスティックメモリーズみたいな隙が無い。寄生獣やJOJOのような地に足がついてる納得のクオリティ。
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年4月23日
暗殺教室は舞台を限定することで世界観の説明を省きつつ説得力を持たせることに成功している。
いや、世界観って暗殺教室の舞台は現代だから難しく考えることは無いか。
5話 「守りたかった約束」
プラスティック・メモリーズ 5話:ギフティア強いのな。ビルを三角飛びで登るようなパワーがあったら、首絞められた瞬間に首吹っ飛びそうなんだが。反面、生体パーツに見える表現もあるしギフティアのスペックがさっぱり分からん。#プラスティック・メモリーズ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年5月8日
ギフティアが耐用年数を越えワンダラー化し暴走。ボディのリミッターが外れビルの間を三角飛びで駆け上がる。
その後ワンダラーは元所有者の子供の首を絞めるわけだけど…ビルを三角飛びで駆け上がる身体ポテンシャルがあって首を絞めたら、締めるどころか首が吹っ飛んでもおかしくないわけで、ガバガバ設定が浮き彫りになってしまっている。
無理な機動で体が破損していたとか演出があったらまだ分かるんだけど、見た目全くの無傷だから何もかもおかしい。なんとか作画で説得力をもたせられなかったものか。
プラスティック・メモリーズ5話:ギフティアの体「ガタが来ている」とか「消耗している」とか抽象的な物言いで、描写もされないのでもやもやする。ギフティア暴走の顛末もバッサリされたし力量不足で誤魔化してるとしか思えない。#プラスティックメモリーズ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年5月14日
ワンダラーの身体能力を見せられた後に「ガタが来ているって何の?」状態。
まあ自律神経が衰えていると言う事なんだろうが…技術的にどうにかなんないのかと言う疑問が。
ハードは完璧なのにソフトの技術がまだ追いついていないと受け取るべきか。
7話 「上手なデートの誘い方」
プラスティック・メモリーズ 7話:ギフティア充電式だったんだ。あれ電気椅子だったんだ。#プラスティックメモリーズ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年5月21日
なんとなく分かっていたが、椅子は充電器らしい。
わざわざあんな大掛かりな充電ユニットは必要か?ものすごく電気食いなの?#プラスティックメモリーズ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年5月21日
まあ電力で動くなら大量の電気食いそうだな。
8話 「知らない花火」
プラスティック・メモリーズ 8話:ギフティアに口径摂取機能どころか味覚まで存在するのか。でも電気充電。わけがわからないよ!銀魂のたまさんレベルにトンデモカラクリすぐる。#プラスティックメモリーズ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年5月28日
衝撃の事実。ギフティアすごすぎ。
9話 「祭りの後」
プラスティック・メモリーズ 9話:ミチル、アイラの寿命知らなかったて…ちょっと抜け過ぎなんじゃね?そもそも1年ならいいの?#プラスティックメモリーズ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年6月4日
ミチルはギフティアの別れの辛さを経験してるのにアイラの耐用年数の残り時間を知って泣くほど後悔するって今までどういう心持ちで応援してたのかよく分からない。
10話 「もう、パートナーじゃない」
プラスティック・メモリーズ 10話:回収業者ゆえの自己の不在。医者の不養生みたいなずるいオチが多いのが少し鼻につくが、良い落とし所。#プラスティックメモリーズ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年6月11日
ツカサとアイラが真に和解する。展開としてはベタだが落とし所としては良い。
11話 「オムライスの日」
プラスティック・メモリーズ 11話:徹底してイチャコラすごい。でもリア爆する気が起きない良いイチャコラだった。ダンま…ニセコ…他のハーレムアニメはこれを見習った方がいい。#プラスティックメモリーズ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年6月18日
アイラが一気に恋人モードになりツカサとイチャコラ。この変わりようは……とても良い!!
12話 「想い出が埋まってく」
プラスティック・メモリーズ 12話:先週の話はグッと来たが、やっぱ前提として世界観上での死生観を考えてしまうので。よほど演出が上手い回でないとノり切れないワ……結末は気になるが。#プラスティックメモリーズ #プラメモ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年6月24日
世界観が謎のままで、この世界の死生観を推測する材料が圧倒的に不足している。
まあ、考えるんじゃない、感じるんだ。と言うことか。理屈人間には辛い。
13話 「いつかまた巡り会えますように」
プラスティック・メモリーズ 13話:これは泣かせに来たなー。ラスト数話前から仕込みに仕込んだ最高の終わり。世界観はモヤモヤし続けたけど、細かい所はぶっ飛ばしてあくまで人間ドラマとして終わらせたのは理想的(他に考えようがない落とし所だが)#プラスティックメモリーズ #プラメモ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年7月2日
遂に最終話。トゥルーエンドと言う表現がしっくり来る感動のラスト。
プラスティック・メモリーズ 13話:蓋を開けてみればSFで味付けられたサナトリウム文学ってところか。君嘘で見たばっかりのネタではあるが、趣旨としてはプラメモの方がより強い。舞台全体がサナトリウムで、ヒロインが患者であり送り人って所は面白い。#プラスティックメモリーズ #プラメモ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年7月2日
正確にはサナトリウム文学では無いが、ニュアンスとして余命幾ばくもない少女の最後の恋愛物語という「君嘘」や「風立ちぬ」と同じストーリーライン。
ただ、アイラが患者であると同時に送り人である所は現実設定の癌や結核では成立させることは難しく、SF設定が活きているとも言える。
プラスティック・メモリーズ 13話:SF観点から言うと、呆れて口が塞がらないほど荒唐無稽。そこを見る人は3話以内に見切りつけてるだろうし、良いか。…よくねーよ!ファッションSFは糞。天が許してもあたしは許さないよ!そこだけは反省して欲しい。#プラスティックメモリーズ #プラメモ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年7月2日
全編を通してSFの世界観がほとんど説明されないままと言うのは流石におこ。説明責任の放棄はギルティ。
プラスティック・メモリーズ、なんだかんだで良かった。特にラスト数話のアイラの成長ぶりはハンカチを用意しないと見れない感動作。ファッションSFじゃなかったら泣いてた。てかもうちょっと設定練り込んで、2クールでやって欲しかった…。#プラスティックメモリーズ #プラメモ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年7月2日
終盤の盛り上がりは特筆に値する。1クールアニメと言う短い尺でやりたいことを見事にやりきったという感じ。
全体を通して考えると描写不足もあり、出来れば2クールかけて丁重にやって欲しかった気持ちも残る。
プラスティック・メモリーズ、風呂でバスタオル入浴は吹いた。OPの歌詞にある通り「プラスティック」と掛けて「プラトニック」な恋なんだろうけど、これは逆に不自然すぎた。一線を越えるのもまたストーリーの内なんだから自信持って演出しろよな。無能か。#プラスティックメモリーズ #プラメモ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年7月2日
OPは「プラスチックな心が輝き出す」を「プラスチックな恋が輝き出す」と空耳した完全な勘違いであり謹んで陳謝します。
ここにきてバスタオル付けて入浴するのは違和感あるなあ。感動的な展開をバスタオル1枚で台無しに出来るんだねえ…制作は反省、いや猛省すべき。
アニメ『プラスティック・メモリーズ』評価:B+
SFとして見るとあまりにもガバガバ設定で見るに耐えないだろう。
プラメモの見方はヒューマンドラマとしては見るのが正解。
主人公が薄幸の少女アイラに恋して幸せな最後を看取るハートウォーミングなラブストーリー。
1クールという短い尺で良くまとまめている良作だった。
プラスティック・メモリーズ、憎愛混じりつつ、なんだかんだで良い感じのアニメだった。#プラスティックメモリーズ #プラメモ
— 珊瑚(白化) (@hello_point) 2015年7月2日
売り上げランキング: 4,841