珊瑚ログ

今のところアニメログ的な

アニメ『プラスティック・メモリーズ』感想

プラスティック・メモリーズ 7【完全生産限定版】 [Blu-ray]

Androidは電気羊の夢を見るか?

 

アニメ『プラスティック・メモリーズ』

放送:2015年4月~(2015春アニメ)

話数:13話(1クール)

制作:動画工房

原作:林直孝

監督:藤原佳幸

アニメ『プラスティック・メモリーズ』感想 ※ネタバレ注意

オリジナルアニメ『プラスティック・メモリーズ』略称『プラメモ』

人型ロボット(アンドロイド)「ギフティア」が実用化された近未来

ギフティアは人間と変わらない容姿や人格を持つアンドロイドで、人間の生活をサポートしている。

ギフティアには耐用年数があり、それを越えると記憶や人格が崩壊し「ワンダラー」となり暴走してしまうため、管理会社がギフティアを厳重に管理している。

ギフティアを製造・管理する会社「SAI社」に就職した主人公「水柿ツカサ」

ツカサは、耐用年数を迎えるギフティアを回収する部署「ターミナルサービス課」に配属され、寡黙で不器用な少女型ギフティア「アイラ」とパートナーを組み、ギフティア回収業務に携わることとなる。

ツカサは回収業務を通じてアイラと打ち解けていき恋心を抱くまでに至るが、アイラはギフティアの耐用年数が迫っている事を知ることとなる。

 

3話 「はじめてのパートナー」

 

ギフティアの設定は、フィリップ・K・ディックSF小説アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を踏襲した設定。ただ、取り巻く環境は真逆とまでは行かないまでも大きく違う。

 

容姿でギフティアと人間の違いを見分ける方法が分からない。

 

ここまで精巧に作られ、人格さえ持つアンドロイドが登場すると避けて通れないのがロボット人権問題。

 

暗殺教室は舞台を限定することで世界観の説明を省きつつ説得力を持たせることに成功している。

いや、世界観って暗殺教室の舞台は現代だから難しく考えることは無いか。

 

5話 「守りたかった約束」

ギフティアが耐用年数を越えワンダラー化し暴走。ボディのリミッターが外れビルの間を三角飛びで駆け上がる。

その後ワンダラーは元所有者の子供の首を絞めるわけだけど…ビルを三角飛びで駆け上がる身体ポテンシャルがあって首を絞めたら、締めるどころか首が吹っ飛んでもおかしくないわけで、ガバガバ設定が浮き彫りになってしまっている。

無理な機動で体が破損していたとか演出があったらまだ分かるんだけど、見た目全くの無傷だから何もかもおかしい。なんとか作画で説得力をもたせられなかったものか。

 

ワンダラーの身体能力を見せられた後に「ガタが来ているって何の?」状態。

まあ自律神経が衰えていると言う事なんだろうが…技術的にどうにかなんないのかと言う疑問が。

ハードは完璧なのにソフトの技術がまだ追いついていないと受け取るべきか。

 

7話 「上手なデートの誘い方」

なんとなく分かっていたが、椅子は充電器らしい。

 

 まあ電力で動くなら大量の電気食いそうだな。

 

8話 「知らない花火」

 衝撃の事実。ギフティアすごすぎ。

 

9話 「祭りの後」

ミチルはギフティアの別れの辛さを経験してるのにアイラの耐用年数の残り時間を知って泣くほど後悔するって今までどういう心持ちで応援してたのかよく分からない。

 

10話 「もう、パートナーじゃない」

ツカサとアイラが真に和解する。展開としてはベタだが落とし所としては良い。

 

11話 「オムライスの日」

アイラが一気に恋人モードになりツカサとイチャコラ。この変わりようは……とても良い!!

 

12話 「想い出が埋まってく」

世界観が謎のままで、この世界の死生観を推測する材料が圧倒的に不足している。

まあ、考えるんじゃない、感じるんだ。と言うことか。理屈人間には辛い。

 

13話 「いつかまた巡り会えますように」

遂に最終話。トゥルーエンドと言う表現がしっくり来る感動のラスト。

 

正確にはサナトリウム文学では無いが、ニュアンスとして余命幾ばくもない少女の最後の恋愛物語という「君嘘」や「風立ちぬ」と同じストーリーライン。

ただ、アイラが患者であると同時に送り人である所は現実設定の癌や結核では成立させることは難しく、SF設定が活きているとも言える。

 

全編を通してSFの世界観がほとんど説明されないままと言うのは流石におこ。説明責任の放棄はギルティ。

 

終盤の盛り上がりは特筆に値する。1クールアニメと言う短い尺でやりたいことを見事にやりきったという感じ。

全体を通して考えると描写不足もあり、出来れば2クールかけて丁重にやって欲しかった気持ちも残る。

 

OPは「プラスチックな心が輝き出す」を「プラスチックな恋が輝き出す」と空耳した完全な勘違いであり謹んで陳謝します。

ここにきてバスタオル付けて入浴するのは違和感あるなあ。感動的な展開をバスタオル1枚で台無しに出来るんだねえ…制作は反省、いや猛省すべき。

 

アニメ『プラスティック・メモリーズ』評価:B+

SFとして見るとあまりにもガバガバ設定で見るに耐えないだろう。

プラメモの見方はヒューマンドラマとしては見るのが正解。

主人公が薄幸の少女アイラに恋して幸せな最後を看取るハートウォーミングなラブストーリー。

1クールという短い尺で良くまとまめている良作だった。

 

広告を非表示にする